在宅介護と老人ホームで費用相場は変わる?施設別の特徴や費用を比較!
普段、社会人として働く世代にとって、親の介護は負担がかかる場合が多いでしょう。常時、恒例の両親を見守る体制が整っていない家庭の場合、まず思いつくのが老人ホームだと思います。しかし、介護施設に入れるとなると、それなりに高い費用がかかるイメージを抱く方も多いかもしれません。
今回は、老人ホームに親を入居させることを検討している方に向けて、介護費用や老人ホームを利用する際の費用相場について解説します。
介護方法の違いによるメリット・デメリットや、代表的な費用相場の内訳をシミュレーションしているので、是非最後までご覧ください。
介護方法の決め方は?
介護方法として、主に在宅で行う方法と施設に行く方法の2つがあげられます。まず、介護を検討し始めた段階であれば、どのようなサポートが必要を把握する必要があるでしょう。
その指標のひとつとして、行政を利用する方法をご紹介します。
お住まいの市役所や区役所などの窓口で申請手続きをすると、要介護度もしくは要支援度を決定してもらうことが可能です。取得しておくと、それに応じたサービスが受けることができるため、費用問題も含めて、介護の仕方を決める判断材料となるでしょう。
在宅と介護施設の費用相場は?
ここでは、具体的に在宅介護と介護施設の費用相場の違いについて解説します。確認のポイントにも触れているので、参考にしてみてください。
在宅介護の場合
平均的な年金受給額の方は、基本的に自己負担額が1割負担になるでしょう。この負担額は、要支援度、要介護度に応じた限度額によって変わってきます。
たとえば1番低い要支援1の場合、限度額が50,320円でそれの1割が負担額になります。逆に1番重度の要介護5の場合、限度額が362,170円と上限が高くなり、その1割が自己負担額になります。
介護度が上がるにつれて1人での生活が難しくなり、限度額以上の費用になると超えた分は全て自己負担になります。
他にも、介護用品の購入や交通手段のタクシー利用、介護保険外の認識しづらい費用もかかるため、注意が必要です。地域によっては介護用品の補助などがあるので、確認しておきましょう。
介護施設の場合
介護施設は様々な施設があり、サービスや施設の種類で価格帯もバラつきがあります。
費用の内訳としては、入居一時金と月額費用の2つがあります。一時金は、簡単に言うと家賃と敷金のようなもので、老人ホームの種類によっては0円のところもあります。入居の際には、施設ごとに確認が必要です。
また、介護施設には、大きく分けると民間施設と公的施設があります。その種類によっても費用額が変わってくるため、詳しく解説していきます。
民間施設
民間施設は、公的施設に比べて、利用者のニーズに応じた豊富なサービスを提供します。
そのため、費用も高く設定されていることが多く、施設によっては一時金だけでも数十万することも。月額費用に関しても、一時金と同額ほどかかる場合もあるようです。
とはいえ、利用者が快適に過ごすことができる施設やサービスなどが手厚く存在する点は大きなメリットです。一例として、身体介護や生活支援をしてくれるサービスや、生活支援を中心にサービスしてくれる施設、グループホームで自立した生活などがあります。ニーズや要支援介護度に合わせて選ぶことができます。
公的施設
民間施設と比べると比較的安いですが、入居には条件がいくつかあり、それに合わせて入れる施設が変わってきます。
一時金も0円の所が殆どですが、ケアハウスのような施設は費用が掛かります。月額費用も民間施設よりは安く、掛かっても20万前後の所が殆どです。
どちらも施設や要支援度や介護度によって金額も変わってくるので確認が必要です。
参考ページ:老人ホームとは?種類や特徴・サービスの提供方法を解説
公的施設の老人ホームで費用シミュレーション
要介護5の方が特別養護老人ホームのユニット型個室の場合の自己負担額の目安を見てみましょう。
- 施設費(1割負担額) :約27,500円
- 居住費 :約60,000円
- 食費 :約43,300円
- 生活費 :約10,000円
合計 :140,800円
この場合、月にかかる費用は14万円ほどとなります。公的施設は一時金がかからないケースが多いため、基本的には上記の金額を想定してよいということです。
あくまでシミュレーションの1つであるため、これよりも費用項目が多くなることも少なくなることもあります。老人ホームを検討されている方は色々な老人ホームを比較してみるのも良いかもしれません。
まとめ
介護にはさまざまな形があります。その中から、一人一人にあった支援やサービスを選ぶのは難しいでしょう。しかし、どのような介護が必要か?を考えることで、最適な介護方法を見つけることができるかもしれません。
お金のこともありますが、まずどんな老人ホームの施設があるのかについて調べてみる事で、より具体的な金額や老後生活の形が見えてきます。